河川水質調査結果
公共用水域水質調査結果
市内の河川・排水路について、水質汚濁の現状を把握するため、市内20箇所で水質調査を行いました。
調査結果
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令和6年度調査結果 (PDF 233.7KB)
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令和4年度調査結果 (PDF 171.8KB)
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令和2年度調査結果 (PDF 170.8KB)
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令和元年度調査結果 (PDF 170.6KB)
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平成30年度調査結果 (PDF 154.4KB)
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平成29年度調査結果 (PDF 147.1KB)
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平成28年度調査結果 (PDF 157.7KB)
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平成27年度調査結果 (PDF 167.2KB)
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平成26年度調査結果 (PDF 159.2KB)
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平成25年度調査結果 (PDF 158.9KB)
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平成24年度調査結果 (PDF 86.6KB)
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平成23年度調査結果 (PDF 145.9KB)
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平成22年度調査結果 (PDF 145.1KB)
生活環境項目
水質汚濁に係る環境基準のうち、生活環境の保全に関する環境基準の定められている項目で、最も基本的な水質項目です。
項目 | 特性 |
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pH(水素イオン濃度) | 水の酸性・アルカリ性の度合いを示す指標です。pH7のときは中性、7より数値が小さい場合は酸性、大きい場合はアルカリ性です。pHの急激な変化は有害物質の混入などの異常があったことを示します。 |
DO(溶存酸素) | 水中に溶解している酸素量のことで、魚類をはじめとする水生生物の生活には不可欠なものであり、有機物による汚染が著しいほど低い値を示します。 |
BOD(生物化学的酸素要求量) | 水中の比較的分解されやすい有機物が、溶存酸素の存在のもとに微生物によって酸化分解される時に消費される酸素の量で、BODが高いということは溶存酸素が欠乏しやすいことを意味し10mg/L以上では悪臭の発生などの障害が現れ始めます。最も広く使われている汚濁の指標です。 |
COD(化学的酸素要求量) | 水中の被酸化性物質(主として有機物)を、酸化剤で酸化する際に消費される酸化剤の量を酸素量に換算したもので、BODとともに有機汚濁の指標としてよく用いられます。環境基準は河川についてはBODで、湖沼および海域についてはCODで設定されています。 |
SS(浮遊物質) | 水中に懸濁している不溶解性の粒子状物質のことで、粘土鉱物に由来する微粒子や、動植物プランクトンおよびその死骸、下水・工場排水などに由来する有機物や金属の沈澱などが含まれます。 |
大腸菌数 | 大腸菌は一般に人畜の腸管内に存在するもので、これが水中に存在することはその水が人畜のし尿の汚染を受けた可能性があることを意味します。 |
全窒素 | 水中に含まれるすべての窒素化合物は無機態窒素と有機態窒素に大別され、その各形態の窒素を合わせたものを全窒素といい、富栄養化の指標としてもっともよく使われます。富栄養と貧栄養の限界値は全窒素で0.15~0.2mg/L程度とされています。 |
全リン | 水中のリン化合物もまた無機態と有機態に区別されます。通常の水質分析では有機態リンも含めたリンの総量として全リンが測定されます。人為的負荷源としては、流出した土壌、森林や農地に過剰散布された肥料や農薬、家庭排水や、し尿、工場排水、畜産排水などがあります。富栄養化の目安としては、全リンで0.02mg/L程度とされています。 |
健康項目
水質汚濁に係る環境基準のうち人の健康の保護に関する環境基準の定められている項目で、水質汚濁物質の中でも特に有害性が強いものです。
項目 | 特性 | 環境基準値 |
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カドミウム | カドミウムは、地殻中の存在量はごくわずかですが、亜鉛と共存する形で自然界に広く分布しています。人体に対する毒性は強く、公害病として有名なイタイイタイ病は、慢性カドミウム中毒による腎機能障害、重症の骨軟化症とされています。カドミウムの人為的汚染源は、亜鉛、銅の採掘精錬に伴う鉱山排水や、電池製造、金属加工などの工場排水が主なものです。 | 0.003mg/L以下 |
全シアン | シアンは、自然水中にはほとんど含まれませんが、メッキ工場や金属精錬所など青酸化合物を使用する事業所などの排水の混入によって含まれることがあります。青酸カリに代表されるように、シアン化合物は一般に毒性が強く、微量でも水生生物や下水浄化微生物に障害を与えます。 | 検出されないこと |
鉛 | 鉛中毒の症状としては、食欲不振、頭痛、貧血、全身倦怠などがあります。鉛による水質汚染は、鉱山排水あるいは鉛鉱床を含む地質によるもののほか、工場排水(特に鉛精錬、蓄電池、農薬など)の流入および自動車排ガスや工場排煙中の鉛化合物が降下することによって起こります。 | 0.01mg/L以下 |
六価クロム | 水中のクロムは通常三価または六価の形で存在しますが、六価のものは毒性が強いため有害物質として厳しく規制されています。六価クロムの毒性は主にその強い酸化力によるもので、胃腸炎や腎炎、皮膚炎、肺ガンなどを引き起こします。汚染源としては、鉱山廃水およびクロムメッキなどの産業廃水などが挙げられます。 | 0.02mg/L以下 |
ヒ素 | ヒ素の毒性は古くから知られていましたが、昭和30年に発生した森永ヒ素ミルク事件で改めて認識されました。人為的な汚染源としては、製薬、化学、半導体などの工場排水、鉱山排水、農薬などが考えられます。水質汚濁で問題になるのは主に慢性中毒で、ヒ素を含有する水を常用すると、体重減少、知覚障害、ガンなどの障害が現れるといわれています。 | 0.01mg/L以下 |
総水銀 | 水銀は工業用、農薬用、医薬用など多くの用途に使用されてきました。無機水銀と有機水銀に分けられ、これらの水銀を一括して総水銀としています。生物にとってきわめて有害な物質で、急性的にも慢性的にも中毒が起こります。水質汚染源としては、水銀を多量に使用する工場からの排水や農薬がありましたが、医薬品や実験用試薬などとして現在でも無機水銀が使用されており、その廃棄物の一部が直接間接に水圏に入っています。 | 0.0005mg/L以下 |
アルキル水銀 | アルキル水銀とはアルキル基と水銀が結び付いた有機水銀化合物の総称です。アルキル水銀は消化管あるいは肺や皮膚から容易に吸収され、特に脳に蓄積して知覚障害、運動失調、言語障害などの中枢神経障害-いわゆる水俣病を引き起こします。またアルキル水銀で特に重要なことは高度な生物濃縮が起こることで、水中の濃度はわずかであっても魚介類の中に高濃度に蓄積されて毒性を発揮する可能性があります。 | 検出されないこと |
PCB(ポリ塩化ビフェニール) | 有機塩素系の化合物で、工業用資材として優れていたため、広く使われていました。しかしPCBは水、土壌および大気中で光や微生物などによって分解されないため、環境や生態系を汚染し、さらに食物連鎖の中で生物濃縮され、人体への蓄積も起こってきています。慢性毒性としては肝機能障害などが知られています。現在ではPCBの製造、輸入および使用は事実上禁止されています。 | 検出されないこと |
ジクロロメタン | 常温常圧で無色透明の水より重い液体で、芳香臭があります。揮発性は低く、水中から大気への揮散もあまりありません。溶剤、ウレタン発泡助剤、エアロゾルの噴射剤、冷媒などに使用されています。急性中毒症状は、麻酔作用(めまい、嘔吐、四肢の知覚異常、昏睡)があります。発ガン性の疑われる物質であり、生物濃縮があっても魚介類の食品としての安全性が失われないための基準値が設定され、環境基準項目に加えられました。 | 0.02mg/l以下 |
四塩化炭素 | 大気中で安定で、オゾン層破壊の原因物質の一つでもあります。かつてはもっともよく用いられた有機溶剤の一つですが、毒性(頭痛、麻酔作用、嘔吐、肝・腎障害など)が強いため現在では溶剤としてはあまり使われていません。平成5年3月より環境基準項目に加えられました。 | 0.002mg/L以下 |
1,2-ジクロロエタン | 主な用途は塩化ビニルモノマーの製造原料で、他に樹脂原料、溶剤、洗浄剤としても使われています。中毒症状は四塩化炭素と類似のもので、発ガン性も疑われている物質であり、生物濃縮があっても魚介類の食品としての安全性が失われないための基準値が設定され、環境基準項目に加えられました。 | 0.004mg/L以下 |
1,1-ジクロロエチレン | 空気や酸素の存在で過酸化物をつくり、爆発性を持ちます。用途はほとんどが塩化ビニリデン樹脂の原料です。生体影響は、麻酔作用があり、肝臓や腎臓に障害が認められ、動物実験では発ガン性を認めた報告もあります。 | 0.1mg/L以下 |
シス-1,2-ジクロロエチレン | 溶剤、染料抽出剤、熱可塑性樹脂の製造、有機合成原料などの用途があります。急性症状は中枢神経の抑制作用が主で、肝・腎の障害は少ないとされています。顔料,塗料 香料 溶剤,洗浄剤 合成樹脂 合成中間体の用途として使用されています。水には難解です。 | 0.04mg/L以下 |
1,1,1-トリクロロエタン | オゾン層破壊の原因物質の一つです。毒性は低く、中毒症状は軽度の麻酔作用や目の刺激です。ドライクリーニング用洗剤などとして大量に使用され、その結果広範囲に地下水を汚染していることが明らかになり、平成5年3月より環境基準項目に加えられました。発ガン性を示すデータはありません。 | 1mg/L以下 |
1,1,2-トリクロロエタン | 溶剤としての用途の他に、粘着剤、テフロンチューブの製造などに利用されています。毒性は中枢神経抑制と肝臓障害で、肺からの吸収の他に経皮吸収にも注意を要するとされ、動物実験では発ガン性を疑わせるデータもあります。公共用水域や地下水において比較的高いレベルでの検出がみられることから、環境基準項目に加えられました。 | 0.006mg/L以下 |
トリクロロエチレン | 溶剤として優れた特性を持つことから、金属機械部品の脱脂洗浄剤などの用途に広く使われてきましたが、近年、広範囲に地下水を汚染していることが判明して問題となっています。急性毒性としては目、鼻、のどの刺激や頭痛、麻酔作用などがあり、慢性的には肝臓や腎臓への障害のほか、発ガン性も疑われています。平成5年3月より環境基準項目に加えられました。 | 0.01mg/L以下 |
テトラクロロエチレン | トリクロロエチレンと並んで広く使用されてきた有機溶剤で、ドライクリーニングの洗剤、金属の脱脂洗浄、フロン113の原料、メッキ、医薬品、香料、殺虫剤などの用途があります。性状、毒性などはトリクロロエチレンとほぼ同様ですが、トリクロロエチレンよりも代謝されにくく蓄積されやすいといわれており、環境基準項目に加えられています。 | 0.01mg/L以下 |
1,3-ジクロロプロペン | 可燃性、金属腐食性があります。強い刺激作用があり、動物実験では肝・腎障害が認められるほか、発ガン性の可能性も認められています。動物実験では、肝臓、腎臓に有毒であることが解っています。線虫駆除用の土壌燻蒸剤として畑地などで使用されています。水には不溶。 | 0.002mg/L以下 |
チラウム | 強い殺菌力を有することから、種子消毒、茎葉散布、土壌処理用の殺菌剤として、農地やゴルフ場で使用されています。人体の中毒症状としては、咽頭痛、咳、痰、皮膚の発疹・痛痒感、結膜炎、腎障害などがあります。 | 0.006mg/L以下 |
シマジン | 畑地やゴルフ場で除草剤として広く使用されていました。急性毒性はごく低い農薬ですが、変異原性や発ガン性の疑いを指摘する意見もあります。 | 0.003mg/L以下 |
チオベンカルブ | 水田の初期除草剤(農薬)として使用されることから、河川水から比較的高い濃度で検出された例があるほか、魚介類からも検出例があります。 | 0.02mg/L以下 |
ベンゼン | かつては典型的な有機溶剤として使用されましたが、現在はもっぱら工業用原料(染料、溶剤、合成ゴム、合成皮革などの合成原料)として使用されています。麻酔作用をもち、さらに反復暴露により骨髄の造血機能障害を引き起こします。また、発ガン性も確認されています。 | 0.01mg/L以下 |
セレン | セレンは地球上に微量ながら広く存在し、半導体、塗料、殺虫剤、触媒などに広く利用されています。生体必須元素の一つですが、毒性金属でもあり、慢性中毒症状としては貧血、皮膚・胃腸障害などがあります。 | 0.01mg/L以下 |
ほう素 | ほう素はさまざまな化合物の形で自然界に広く存在し、医薬用や工業用に広く用いられています。動植物の必須元素の一つで毒性は弱く、通常は人間や家畜に対する毒性が問題になることはありませんが、穀物などでは数mg/L以上になると発育が阻害されるので、農業利水が行われている水域では注意が必要な項目です。海域では基準値は適用されません。 | 1mg/L以下 |
ふっ素 | ふっ素は種々の元素と結合した形で広く存在し、原料用(フロン、ふっ素樹脂、殺鼠剤など)や金属洗浄剤などに用いられます。慢性中毒としては骨硬化などが挙げられますが、低濃度であれば害はなく、むしろ虫歯予防のため水道水中にふっ素を添加する試みが行われたこともあります。人為的な供給源としては、アルミニウム精錬業、ガラス製造業などがあげられます。海域では基準値は適用されません。 | 0.8mg/L以下 |
硝酸性窒素および 亜硝酸性窒素 |
硝酸塩に含まれている窒素のことで、水中ではそれぞれ硝酸イオン、亜硝酸イオンとして存在しています。亜硝酸態窒素は、主にアンモニウム態窒素の酸化によって生じますが、きわめて不安定な物質で、硝酸態窒素やアンモニウム態窒素に速やかに変化してしまいます。硝酸態窒素は種々の窒素化合物が酸化されて生じた最終生成物で、自然の浄化機能の範囲ではもっとも浄化が進んで安定した状態といえますが、富栄養化の直接原因となります。硝酸態窒素はそれほど有害なものではありませんが、人体に摂取された場合、メトヘモグロビン血症などの障害を起こすことも知られています。 | 10mg/L以下 |
1,4-ジオキサン | 1,4-ジオキサンは、常圧常温において無色透明の液体の有機化合物です。 主な用途は、塩素系溶剤の安定剤であり、他に、はく離剤、洗浄剤、脱臭剤、合成皮革表面処理剤、医薬品用抽出溶剤、農薬用抽出溶剤、各種工業溶剤として使用されています。 ヒトへの影響は、急性毒性として本物質の吸入によりめまい、頭痛、吐き気、嘔吐、咽頭痛、腹痛、眠気、意識喪失の症状が起こります。また、ヒトでの発がん性に関しては十分な証拠がないため、IARC(国際がん研究機関)の評価では2B(ヒトに対して発がん性が有るかもしれない)に分類されています。 |
0.05mg/L以下 |
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