ダンボールコンポストから広がる地域の輪

ページ番号1001927  更新日 2025年1月24日

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はじめに

家庭ごみの中で一番多く出るのが生ごみです。生ごみは可燃ごみ袋の約4割から5割と大変多く含まれており、これらの処理に大変多くの経費を要すとともに、収集や処理に大量のエネルギーを消費しており、環境に負荷をかけています。この生ごみをごみとせず、リサイクルができたら、ごみ減量や環境への負荷を軽減することができる一つの「きっかけ」となりますので、みなさまも始めてみませんか?
なお、「北名古屋市生ごみ循環モデル」として、生ごみを市内で循環する取組みも行っていますので、ぜひご参加ください!

北名古屋市生ごみ循環モデル

「基材(ピートモス・もみ殻くん炭)を市内で買うことができない」「たい肥化しても使うところがない」などのご相談が寄せられたため、市内にあるセルプしかつ(社会福祉法人師勝福祉会)と比嘉農園と連携し、北名古屋市生ごみ循環モデルを次のとおり始めています。

イラスト:北名古屋市生ごみ循環モデル

市を一つの家庭に見立て、家庭から出る生ごみを家庭で処理し、ごみ減量を目指すことイメージをしており、環境にやさしいモデルを築きます。

それぞれの役割

  • 市民 ダンボールコンポストの利用
  • セルプしかつ 基材の販売・啓発
  • 比嘉農園 たい肥の有効活用(たい肥の引取り)

この取組みに参加すると、福祉や地元農家の支援につながることになります。
ダンボールコンポストの利用により、市のごみ減量はもちろんのこと、ご家庭でのごみ処理負担の軽減やSDGsにつながりますので、ご協力をお願いします。

ダンボールコンポストの説明書

環境課職員による実証実験

市役所西庁舎1階渡り廊下にて、ダンボールコンポスト実証実験を行っています。環境課職員にて、毎朝生ごみを投入しています。説明書もありますので、市役所にお越しいただいた際にはぜひ足を運んでください。

写真:環境課職員による実証実験

第1回投入結果

 約1週間約1.5キログラムの生ごみを投入しました。
 1か月間経過後、残量調査を行った結果、70gの生ごみが見つかりました。

イラスト:第1回投入結果発表

写真:残った生ごみ
残った70gのもの

茎など繊維が細かいもの、根菜の皮はたい肥に時間がかかることがわかりました。
また、試験的に投入したシール(バナナの皮)は、やっぱり分解されませんでした。(;´д`)トホホ

第2回投入結果

約3週間約3.1キログラムの生ごみを投入しました。
2週間経過後、残量調査を行った結果、20g見つかりました(おそらく粉ミルクが固まったもの?)。

イラスト:第2回投入結果

第3回投入日記

過去の投入結果より、たい肥化が苦手な生ごみが多少あることがわかりました。第3回はダンボールコンポストの対応力を知るために、より多くの生ごみをより短い放置期間で実験してみました。

第3回投入結果

約1週間で、約4.3キログラムの生ごみを投入し、1週間経過後、残量調査を行った結果、600gの生ごみが見つかりました。

イラスト:第3回投入結果

写真:残った600gの生ごみ
残った600gのもの

今回、初めて卵の殻を投入しましたが、分解される雰囲気がありませんでした。

また、投入日記の様子からわかるように、かき混ぜることも難しい状態になり、最終投入6月29日分の生ごみが残量調査で発掘されました。1週間で約4キログラムは厳しかったようです。日本の食品ロス実情は一日一人平均お茶碗一杯(約140g程度)と言われますので、4~5人家族分の生ごみを受け止めていたことになります。

※ダンボールコンポストは大変有効ですが、食べ残しを減らすなどが重要です!
このまま放置していたら分解される!という期待感がありましたが、1週間ではやはり厳しかったと感じました。たい肥期間は2週間が適切かなと感じました。

また、今まで活躍していたダンボールコンポスト初号機が湿気によって寿命を迎えました(底がボロボロになりました)。ここまで、約2か月で約5キログラムも生ごみをたい肥に変えてくれました。基材(ピートモス、もみ殻くん炭)は、参号機に引き継ぎをしました。

湿気の多い時期の水分管理は難しい…

第4回投入結果

約1週間約5.1キログラムの生ごみを投入し、3週間経過後残量調査をした結果、40gの生ごみが見つかりました(花の茎や種のようなものが確認できました)。

イラスト:第4回投入結果

第5回投入結果

約3週間約7.2キログラムの生ごみを投入し、2か月経過後残量調査をした結果、150gの生ごみが見つかりました。

イラスト:第5回投入結果

たい肥期間を長期間としましたが、枝豆の皮やすももの種(第4回残量)などが見つかりました。しかし、糸のような繊維状になっており、分解が進んでいることは確認できました。

第6回投入結果

約6週間約8.6キログラムの生ごみを投入し、1か月経過後残量調査をした結果、30gの生ごみが見つかりました。

イラスト:第6回投入結果

今回は、苦手な部類のものが、ほぼなかったため順調にたい肥化が進みました。鮭の骨が残っていないか探しましたが見つけられませんでした。水分の多いフルーツの皮によって、水分量も気にせず投入が続けられました。

さいごに

ダンボールコンポストの効果がわかっていただけたでしょうか。みなさまも、豊かな未来のために、一緒に取組ましょう。

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このページに関する問合せ

生活安全部 環境課
〒481-8531
愛知県北名古屋市西之保清水田15番地
電話:0568-22-1111
ファクス:0568-25-0611
メール:kankyo@city.kitanagoya.lg.jp