昭和日常博物館 Random Note
昭和日常博物館の展示やコレクション、博物館活動の裏側に関することや、地域の歴史や文化に関することなど、学芸員がさまざまなテーマで、博物館や地域についての情報を発信します。
何を残すか? ー未来のノスタルジーのためのコレクションー
2025年3月5日
わたしたちのくらしは、日々途切れることなく続き、そのなかで絶え間なくさまざまな変化が起こっています。
くらしの変化は使われる道具と深く関わり、新しく登場するモノ、変わっていくモノ、消えていくモノなど、道具の移り変わりに注目すれば、くらしがどのように変わっていったかを跡づけることができます。
少し先の未来から現代のくらしを振り返ったとき、その時代のくらしを象徴するモノとは何か? くらしの変化を示すモノとは何か? 未来のわたしたちは、どんな道具にノスタルジーを感じるのか?
30年先の視点に立って、少し前のくらし、現在のくらしをモノによって記録することも試みてみます。そして、現在のくらしの急激な変化を語る上で足りないモノ、残していくべきモノは何かについても考えています。
現在開催中の企画展「1980年代から遡るアウトドア図鑑」は、こうした試みを展示会として形にしたものです。展示会を通して、みなさまにとっての「くらしの変化を象徴するモノとは何か?」についても考えてみてください。_ito