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私の回想

唯一無二の男 (5月6日)

唯一無二の男
写真左が彼、真ん中が自分。
(六ツ師 大田泉)

 「0から一緒に仕事をしてくれないか?」と誘われ、大阪を離れ三重県四日市で始めた仕事。そこで知り合った同業者の仲間のひとりが彼だった。
 岐阜県羽島に転職し数年が過ぎたある日、彼から久しぶりに電話があり、「今までは『組み立て』だけだったが『成型』からできる会社にしたい。」と相談され機械の買い付けなど手伝ううちに「体ごと来てくれないか?」と誘われ、三重県河芸町でそれまでの人生で一番信頼できる人と一番やりがいのある仕事ができたあの頃。この写真はそんな時代の楽しい一場面です。彼との思い出は語りつくせない程あるが、朝、ドラム缶を囲んでタバコを吸いながら話していると「他のみんなも呼んで」と急にドラム缶会議をしてしまうような仕事に熱いかっこいい人。
 彼は会社を立ち上げて2年後に亡くなってしまったが、もう一度会いたい…と思わせるいつまでも心に残る男の話です。




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