2016年08月19日 郷土愛醸成プロジェクト~「子どもマップ『まちず』をつくろう!」~鍜治ケ一色児童館

 北名古屋市市制施行10周年記念事業として、子どもたちから見た北名古屋市はどんなまちなのか、自然・環境・お祭りなど地域の今を切り取り、それぞれの特色を反映した『まちず』を各児童館2日間の日程で作ります。講師は田中恵(名古屋芸術大学卒業生、Hiromeyo-art所属)さんです。

 鍛冶ヶ一色児童館のテーマは、「一色 いい四季 いい景色」

 鍛冶ヶ一色の児童館へ遊びにくる子どもたちは、野外彫刻の並ぶアートエリアロードや風の通る田んぼ道を通って学校へ通っています。春には桜の並木道、夏はカエルの大合唱、秋は夜空に大きな月が横切り、冬には田んぼにクモが糸を張り巡らせて一面キラキラと光ります。そんな四季折々の風景を肌で感じている子どもたちとのワークショップは、みんなの好きな場所・好きな景色を表現してもらいました。
 1日目(8月16日)、学校までの道のりをみんなで歩き、それぞれが好きな場所や風景を絵に描いたりメモをしていきました。好きな植物の葉っぱや実をじっくり観察したり、用水路のザリガニやタニシの足跡を観察したり、お互いに書き込んだメモを覗き込みながら楽しく調査をしていきました。後半は彫刻の並ぶアートエリアロードで一番好きな彫刻の絵を描きました。「彫刻を絵に描くのは難しいなぁ」と言いながらも熱心にスケッチし、「どんな素材で出来ているかな?」と触って確かめてみました。児童館までの帰り道でも、稲穂の間から顔を出した鳥に驚いたり、鴨のつがいを見つけて「ラブラブだねー」と、みんなで笑いながら歩いて帰りました。児童館に戻り、メモした風景の絵に色鉛筆で色を塗って1日目を終えました。迎えた2日目(8月19日)、個々に自分のお気に入りの風景を段ボールに表現していきました。絵の具やクレヨンだけでなく、毛糸やクラフト紙を使ってイチジクの葉や実を細かく表現したり、よくみんなで遊ぶ神社の階段をアルミホイルで立体的に作ったり、ビニール紐で水の流れを表現したりしました。色々な材料を眺めながら「紙のお皿を切ったら柿になるぞ!」とか、「ザリガニの通った後の水の中の砂ぼこりを表現したい!」と様々な素材を手に取って試行錯誤しつつ、いろんな情景を表現していきました。文字は一切使わず、情景のみで表現した鍛冶ヶ一色児童館の「まちず」を完成させました。