2016年08月10日 郷土愛醸成プロジェクト~「子どもマップ『まちず』をつくろう!」~熊之庄児童館

 北名古屋市市制施行10周年記念事業として、子どもたちから見た北名古屋市はどんなまちなのか、自然・環境・お祭りなど地域の今を切り取り、それぞれの特色を反映した『まちず』を各児童館2日間の日程で作ります。講師は田中恵(名古屋芸術大学卒業生、Hiromeyo-art所属)さんです。

 熊之庄児童館のテーマは、「流鏑馬(やぶさめ)」

 平成28年は、5年に1度の流鏑馬神事が、熊之庄児童館の先にある熊野神社で行われます。熊之庄児童館は熊野神社へ続く参道の途中にあり、祭りの日には児童館の前を大名行列が通り、大変賑わうお祭りです。行列は境内へ着くと、鎧兜をかぶった大将が五穀豊穣を祝い、そこに住む人々の連帯を願い、馬の上から的を射ます。現在では地元の小学生も行列に加わりお祭りを盛り上げています。5年に1度のお祭りなので、今回ワークショップに参加した小学生は、未だお祭りを見たことがない子どもがほとんどです。1日目(8月8日)は、どんなお祭りなのか調査するため、流鏑馬道具等が収容されている熊之庄歴史資料館へ見学に行きました。資料館には、大きい兜の鎧や豪華な馬具、お祭りで使われる様々な道具が展示してあり、熊之庄文化保存会の皆さんに1つ1つ丁寧に説明してもらいました。お祭りの様子を描いた絵や、行列の絵を見て、子どもたちが「大名行列はどこからくるの?」、「馬の背中のお皿の付いた棒は何ですか?」と、不思議に思った事や疑問を熊之庄文化保存会の方に質問をしました。各自わかったことや聞いたことをメモをして児童館へ戻りました。迎えた2日目(8月10日)、熊之庄歴史資料館で取ったメモや写真を参考にして、流鏑馬の情景を表現していきました。力強い線で、兜をかぶった大将を描いたり、馬に乗った様子を丁寧に表現し、お祭りに使う道具である“3と5の目しか出ないサイコロ”や“傘”をクラフト紙などで作りました。そして、平成28年10月2日に行われる熊之庄神社の流鏑馬神事への期待に胸を膨らませ、大きな空に弓矢が飛ぶ「もくげきせよ! やぶさめ!!」と題した『まちず』を完成させました!