2017年03月25日 吉田沙保里選手・栄和人監督の10周年メモリアル講演会

 平成29年3月25日、北名古屋市市制施行10周年を締めくくるファイナル事業として、2016年リオデジャネイロオリンピックに出場し、銀メダルを獲得した吉田沙保里選手と至学館大学レスリング部の栄和人監督をお招きし、「未来への飛躍 ~夢を追い続けるためには~ 」をテーマに講演会を開催しました。
 世界を舞台に活躍する吉田沙保里選手と多くのメダリストを輩出している栄和人監督は、オリンピックの合宿所の裏話や日々の練習時の後輩選手とのエピソードなど、冗談を織り交ぜながら、夢を追い続けるために大切している想いや今後の目標を熱く語られました。

 吉田沙保里選手は、2004年アテネオリンピック、2008年北京オリンピック、2012年ロンドンオリンピックと3大会連続出場し、金メダルを獲得。4大会連続の金メダル獲得をめざし臨んだ2016年リオデジャネイロオリンピックは、決勝戦で敗れ銀メダルの獲得となりました。銀メダリストとしての表彰式では、金メダルと銅メダルを獲得した選手と違い、最後の試合に負けたため笑顔にはなれなかったと当時の心境を語ってくれました。しかし、泣きじゃくる吉田さんに対し、「銀色のメダルは家に無かったからちょうどいいんじゃない。」というお母さんの言葉に気持ちが楽になり、改めて家族や周りの人の存在、支えてくれている人の大切さ感じたとのことでした。
 栄和人監督は、目標を成し遂げようとすれば試練が始まる。目標を成し遂げるためには努力が必要。努力すればするほどつらいこともたくさんあるが、その努力した過程が大切。辛くても大変でも自分の人生を貫くことが素晴らしいことだと思うと語ってくれました。
 今回の講演会には、オリンピック4大会で獲得したメダルを見せていただきました。アテネオリンピックのメダルが150g、北京オリンピックのメダルが200g、ロンドンオリンピックのメダルが400g、リオデジャネイロオリンピックのメダルが500g、重さが大会毎に違っているなどの解説がありました。また、講演会の最後には、お二人からのサイン色紙のプレゼントがあり、じゃんけん大会で勝ち残った方に直接渡されました。
 吉田沙保里選手と栄和人監督が数々の試練を乗り越えて感じる今の想い、さらに夢に向かって挑戦し続ける姿勢に、講演会に訪れた方は感銘を受けている様子でした。また、お二人の漫才のような掛け合いのトークに大きな笑い声で会場が沸き、楽しくて貴重な時間を過ごしました。