2016年10月23日 「10歳のあなたへ」北名古屋市誕生10周年のお祝いと東日本大震災、九州熊本地震被災地応援事業

 平成28年10月22日、23日 北名古屋市文化勤労会館で「10歳のあなたへ」と題し、北名古屋市誕生10周年のお祝いと東日本大震災、九州熊本地震被災地応援事業が開催されました。 

  初日のオープニング事業では、1995年の阪神淡路大震災から災害被災地の現場で活躍される認定NPO法人 レスキューストックヤードの松永鎌矢さんによる「熊本地震と、これまでの被災者支援から防災を学ぶ」の講演会が行なわれました。この講演会は、小さなお子様にも解るように紙芝居を取り入れ、阪神淡路大震災から東日本大震災までの経験から得られた教訓や九州熊本地震の最新情報を伝えていただきました。
 午後は、小ホールで映画監督 笠井千晶さんをお招きし「福島の津波を伝えるドキュメンタリー映画」が行われました。
 メイン事業の~for you~は、市内の小学生を中心にした市民キャストの皆さんが、この地方に残る「黒池龍神伝説」や「東日本大震災」「過去の戦争」、そして「福島の原発事故」を題材にしたメッセージ性の高い舞台作品が、ピアノ、コントラバス、朗読と共に、迫真のダンスパフォーマンスで繰り広げられ、市制10周年の事業に相応しい感動のステージとなりました。
 エントランスでは、「あの日から5年」の写真展(写真家:桜井登也氏)と、東日本大震災の当時の新聞展示が行われ、それぞれの写真や新聞を前に言葉も無く見入っている姿が印象的でした。 

 2日目は、2011年3月11日「東日本大震災のあの地震と津波」の辛い体験された鶴島道子さん(岩手県陸前高田市から愛知県内に自主避難)による「忘れないで東日本大震災」の講演会が開催されました。
 午後は、北名古屋市と災害時相互応援協定を締結している「宮城県東松島市」のドキュメンタリー映画「家族の軌跡~3.11の記憶~」を、大西暢夫監督をお招きして上映されました。(「おのくん」は、この東松島市生まれです)
 2日目のメイン事業「~Thanks for~」は、「ありがとうふるさと」と「ありがとう命」のテーマで、2部構成で開催されました。
 第1部は、阪神淡路大震災の被災地に太鼓のエールを贈った市内の「天神太鼓」のグループの演奏が大ホールに響きわたり、天神太鼓の演奏に併せ東日本大震災で舞手を失った獅子頭を引き継いだ「和物芸能家 石田愛唯美さん」による獅子舞が繰り広げられました。
 第2部では、福島県いわき市から愛知県内に自主避難をされた吉田拓也さんの「ふるさと福島」への想いのお話と、DENSOグループフラガールの皆さまによる「虹を」と「アイナふくしま」のフラが披露されました。その後、鶴島道子さんの故郷、陸前高田市に今もなお通い続け、仮設住宅の皆さまを「歌」で元気づけてみえる「よしかね たくろう」さんの、東日本大震災応援ソング「ありがとう♪」等が披露されました。この「ありがとう♪」の音楽の演出として、名古屋芸術大学出身の小林憲明さん作品「ダキシメルオモイ」の作品を前に、市内の親子がハグする場面では、会場の皆さまも改めて「命」の大切さを感じ、感極まった様子でした。
  この日は、シンボルモニュメントのインディアンテピーが立つ文化の森で、「マルシェ」や「ミニコンサート」そして、「ワイヤーアートのシャボン玉飛ばし」が行われ、秋の穏やかな日差しの下、一日中、親子の歓声が絶えない10周年を記念する素敵な空間となりました。