2016年01月25日

暮らしを比較する視点

 北名古屋市歴史民俗資料館は、昭和時代、なかでも昭和30年から40年代という暮らしが激変した時代を記録していくため、当時の生活資料を収集し展示しています。また、暮らしの変化を記録するため、変化する前と変化後の生活資料も収集しています。
 たとえば、洗濯の道具を取り上げてみれば、洗濯板とタライ、昭和20年代の撹拌式電気洗濯機、昭和30年代のローラー式のしぼり機付電気洗濯機、昭和40年代の洗濯漕と脱水槽の2槽からなる二槽式電気洗濯機といった具合です。さらに、洗濯関係の資料として、固形石鹸、粉末石鹸を取り揃えています。
 ひとつの視点として、その変化を追うために全自動洗濯機やドラム式洗濯機は博物館に必要となるか?を考え始めています。また、平成の道具を支点にさかのぼって比べるという視点、さらには、こうした比較から現代社会の課題を考え、解決するという視点も生まれてきます。
 平成に元号が変わり四半世紀が経ちました。まもなく平成30年という年を迎えます。昭和日常博物館として、昭和時代の暮らしの細部に及ぶ生活資料を収集・展示している博物館だからこそ「平成日常博物館」というコンセプトを試案してみたいと考えています。_ichihashi




2016年01月11日
むかしの暮らしを学ぶ

むかしの暮らしを学ぶ

 この時期、連日、小学校3年生が見学に来館します。平日は学校の団体見学、土日祝日は、学校の宿題のため家族連れでメモを取りながら見学する様子をよく見かけます。
 昔、使われていた道具を調べ、発表するという社会科の授業の一環としての見学です。この資料館では、例えば洗濯の道具として、タライと洗濯板、しぼり機付き洗濯機、洗濯槽に脱水槽が付いた二槽式洗濯機など、道具の移り変わりを実物で調べることができます。
 また、道具の移り変わりを漫画で分かりやすく説明した「昭和の暮らしに学ぶ」を刊行しています。
 ぜひ、学校の学習に役立ててください。_ichihashi




2015年12月19日
牛乳の栓抜き

牛乳の栓抜き

 牛乳や乳酸菌飲料は、ガラスの丸い口を丸い厚紙のような蓋でふさいでありました。指で抜こうとすると、力みすぎて突っ込んでしまったり、蓋の表面だけが剥がれてきたりしました。
 これをうまく抜く道具が、8cm程の柄に2cmほどの針が付いた栓抜きです。写真は木製の柄に針が付けられたものと、プラスチック製の栓抜きです。その後、針でケガをすることのないように、針の部分に直径2cm程のリングが取り付けた栓抜きが登場しました。_ichihashi




2015年12月19日
3時のおやつ

3時のおやつ

 「3時のおやつ」という言葉は、子どもはもちろん大人にも定着しています。懐かしいおやつの代表格はキャラメル、アイスクリーム、チョコレートでしょうか…。
 ここでは、キャラメルの価格の変遷をみてみましょう。一般的なキャラメルを例にとると、おおまかに戦前は10銭、昭和25年で20円、その後、同40年代に30円、40円、50円となり、同55年には60円に。「キャラメル」にはどこか懐かしい響きがあります。これは、キャラメルが子どもの生活、文化にも深く根付いていたからといえます。例えば、じゃんけんをして、パーで勝ったら「パ・イ・ナ・ツ・プ・ル」で6歩、チョキなら「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」で同じく6歩、そしてグーで勝てば「グ・リ・コ」で3歩進めるという遊びがありました。_ichihashi




2013年08月01日
思い出が沸き起こる、回想のひととき、なかよし紙風船

思い出が沸き起こる、回想のひととき、なかよし紙風船

かつて、富山の薬売りがおまけとして子どもたちに配った紙風船。そこには、童謡や薬の効能などがイラストで描かれていました。売薬さんがやってくるのを子どもたちは心待ちにしていました。「売薬さんの紙風船」は、懐かしい思い出をよみがえらせるキーワードでもあります。パンッ・パンッと手のひらで打ち上げる感触も音もよみがえってきます。
そんな光景を、よみがえらせようと企画されたのがこの「なかよし紙風船」です。かつて売薬さんが手渡していた紙風船。今回は、サッポロホールディングス(株)、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)がその役割を担います。北名古屋市と連携に関する包括協定を結び、幅広い分野において協力してまちづくりを進める。この理念に基づき、紙風船に思いを託しました。子どもたちが成長し、次の世代に「なかよし紙風船」が伝わっていく、そんな地域づくりができればと願っています。_ichihashi




2013年04月03日
洗米器

洗米器

一見ブリキ製のバケツにも見えるこの道具は手動式の洗米器です。
ハンドルを回すと内部の撹拌翼が回転し、手を濡らさずに米を研ぐことができます。底は2重構造、上側の底はザル状になっていて、外面の底近くに付いた木製の栓を抜くと米を流さず水だけ排水できるようになっています。
実用新案の番号で調べたところ、昭和5年に名古屋市の考案者が出願したものと判明しました。_ito




2013年03月30日
昭和時代の美容院の道具

昭和時代の美容院の道具

春は新しい生活への節目となる季節です。卒業式・入学式・入社式などを控え、理髪店や美容院で髪を整える機会も多くなります。新しい生活のスタートにあわせて、思い切って髪型を変えてイメージチェンジしたという方も多いのではないでしょうか。
今も昔もイメージチェンジに効果的なパーマ。昭和時代、「お釜」とも呼ばれたヘルメットのようなドライヤーを頭にすっぽりとかぶってパーマをかける光景がよく見られました。先日、この「お釜」がついた座式ドライヤーと美容院の道具を神奈川県愛甲郡愛川町の方からご寄贈いただきました。昭和20年代に開業した美容院で使われていたものとのことです。早速、街並みを再現した展示室の理髪店に座式ドライヤーを加えてみましたので、是非ご見学ください。_ito




2013年03月27日
< 待ち合わせ >

< 待ち合わせ >

携帯電話が普及されていない時代、「待ち合わせ」はどんなところでされましたか?
約束の時間に相手が現れないと、だんだん不安になる「待ち合わせ」。「病気かな?」それとも「場所を間違えたかしら?」とウロウロ。公衆電話から自宅に電話してお母さんに伝言を頼む(伝言といっても相手が家に電話しない限り伝わらないのですが)、駅の伝言板を見に行きハラハラ。それでも、タッチの差で「会えなかった」ということも。

タッチの差で会えないといえば、昭和27年一世を風靡したNHK連続ラジオドラマ「君の名は」です。主人公の真知子は春樹と会えそうな状況になっても、すれ違いの連続。当時の女性達が夢中で聴いたため、その時間にお風呂屋さんがカラになったというエピソードは有名ですね。ショールを頭からかぶって巻く「真知子巻き」も大流行しました。

筆者は待ち合わせをしていること自体すっかり忘れ、デパートの前で怒って待っている友人に「あら、どうした?」と言ってしまったことがありました。会えたからまだ良かったようなものの、今でも身の引き締まるような思い出です。_kato




2013年02月03日
小学校3年生の「昔の暮らしを学ぶ」でアクセス増大

小学校3年生の「昔の暮らしを学ぶ」でアクセス増大

小学校3年生が毎日のように見学に来ています。「昔の暮らしを学ぶ」というテーマで昭和日常博物館に展示されている50年くらい前の道具を中心に観察しています。特に本年は、「ショウワ・ラボ」と題してカリキュラムに沿った展示を行っており好評です。
展示会場では実物をじっくりと見る。見学に加えて、ホームページを使って調べるという方法もとられています。そのためと思われるアクセス数の増加がグラフに表れています。
アクセス内容を分析すると、この時期、「昭和モノ事典」へのアクセスが急増しています。_ichihashi




2013年01月22日
昭和生活資料の魅力

昭和生活資料の魅力

1990年に開館したこの博物館は、1993−1994年頃から昭和時代の暮らしをテーマとし、生活が激変した昭和30年代を軸として資料の収集・展示を行うようになりました。
入館者数約2万人で始まった初年度、翌年度以降約1万5千人の方に見学いただいてきました。
1994年以降、本格的に昭和時代の展示を行った結果、入館者数は倍増、その後も、昭和時代の暮らしをテーマとした様々な企画展を開催し、多くの方にご来館いただいています。
本年度も、来館者数は4万人に達する勢いです。昭和時代の魅力を推し量るデータとも言えます。_ichihashi




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