令和元年度実績報告(まなぼうさい)
事業名
まなぼうさい
実施団体名
地域’S
事業の目的
地域の将来を担う子ども達を対象に、体験を交えた防災学習を行うことにより防災意識を高め自ら考え身を守り自分たちで地域を守る力を身につける目的。
事業の概略
令和2年1月12日、防災士・椿加代氏を招いて子育て中の親子を中心にママカフェを行った。普通の備蓄などの知識はみんな少々はあると思うが、被災してある日突然停電になったら、なにが困るのかという想定で冷蔵庫の牛乳、ジュース、麦茶などをビニール袋にいれてご飯を炊いて試食する。乾物や缶詰などの備蓄で調理する。カップラーメンを水でふやかすなど工夫すれば特別なものがいらない。被災地の様子のビデオ視聴などで家具の固定の大切さなど教えてもらった。どれぐらいの水を用意しておけばいいのかなどを想像する時間もあり、備えていこうという気持ちになっていた。
事業の効果・成果
それぞれの親子が試食の時に想像つかない料理がじつは美味しかったり、意外ときちんと備蓄している家族がいたりと、イメージすることがなく生活している中で、防災という意識を少し植え付けることができてよかった。イベント形式だったが充分啓発することができた。今度はトイレをやってほしいという声も上がり、楽しく学べた成果だと思うし、次につながる確信が持てた。
事業を実施しての問題点
この度のコロナ禍により、今後どのように展開していっていいのかわからなくなった。3月の大きなイベントを苦渋の決断で中止にした。今後このようなやり方ではいけないと思う。3密を避け多くの人に啓発していけるシステムづくりから始めていかなくてはいけないと痛感している。
事業の課題・今後の展望
コロナ禍で防災に対して更に課題が見えてきた。今までの防災に感染予防の観点を加えていかないと痛感した。人をたくさん集める集客イベント型の啓発事業の見直しも考えさせられることとなった。今後は3密を意識しながら、感染予防を意識して楽しく学べるものを考えていかないといけない。抜本的に事業の見直しを踏まえて今後、継続していきたい。
自己評価
◎:よくできた ○:まあまあできた △:あまりできなかった ×:全然できなかった ―:わからないまたは該当しない
着目点 |
評価 |
コメント |
事業の紹介を積極的に行い、市民に開かれた事業でしたか | ◎ |
防災という色々な世代に共通の課題に取り組むことができた。 |
事業を実施することにより、不特定多数の市民の利益増進につながりましたか | ◎ | 備えるということの市民への啓発が利益増進となったと思う。 |
事業を通じて市民の理解や参加、協力が得られましたか | ◎ | 初めて見る親子もたくさん参加してくれてよかった。初めて防災を意識した親子や普段からちゃんと意識して備蓄している親子も参加してくれて協力してくれた。 |
当初の事業計画、予算計画は適切でしたか | △ | コロナウイルス感染予防のため、大きな企画を中止してしまった。 |
事業を確実に実施するために適切な体制でしたか | ◎ | 他団体協力や、他市からのボランティアの参加があり、適切な対応だった。 |
新たな成果や仕組みを生み出すなどの波及効果がありましたか | ◎ |
コロナ禍で中断はしているものの、北名古屋市初のママカフェを行うことができてよかった。これからも定期的に行う予定。 |
他団体とうまく協働し、事業を進めることができましたか |
◎ |
北名古屋イクメンプロジェクトや、あひるっこなどの子育て支援の団体とお互いの良さを出し合って協働することができた。 |
行政や団体が単独で行うより、効果をあげることができましたか | ◎ | ママカフェというスタイルの防災コンテンツを立ち上げたことにより、他地区で行っているママカフェと連携が取れやすくなる。 |
事業を継続するための計画、工夫、協力体制ができていますか | ◎ |
今後の課題としては3密を避けながらどういう形にしていくかである。 |
自己資金の確保に努めていますか | ◎ | 今後は、お茶代程度の会費で、親子で楽しんで学んでもらおうという計画になっている。 |
費用対効果を考え、経費削減などの工夫をしましたか | ― | 大型イベントが中止となりわからない。 |
当初の目標、目的どおりの成果が得られましたか | ― |
大型イベントが中止となりわからない。 |
審査会委員評価
事業の良いと思われる点
- ママカフェが1回だけではダメと分かっただけでも成果だろう。
- では、どうするといいのか、定期開催の仕方、浸透策を具体的に記述してほしかった。例えば、学校・園との連携のあり方、PTAとの連携は?など。
- 災害弱者の立場にある子育て中の親子の防災意識を高めることができた。
- 主催者が持っているネットワークを活かしている。
- 時世に応対した気づきを得て、多様な形での啓発方法を考えるきっかけとなった。
- 防災意識の醸成は一朝一夕に出来るものではなく、地道によくがんばっていると思われます。
- 子どもたちへの防災教育を通じて、親の防災意識を高めるという視点が非常に良いと思う。
事業についてのアドバイス、期待する点
- 今回の事業費で、コロナ禍明けに再実施する予定なのでしょうか。
- 市の補助金として、年度跨ぎが可能なのでしょうか。可能であれば、ぜひ実施してほしい。これは市に対する質問でもあります。繰越明許は無理ですよねぇ。
- 「多くの人に浸透させることが必要」という視点で定期開催を企画することは大切だと思います。開催時期や開催場所、規模など充分吟味されて、定番のママカフェになるといいですね。子育て世代はどんどん更新されていきますので。講座の参加者が、次にキッズの主体的防災の学びをサポート、ファシリテートしていけるようになると、北名古屋の子ども、まちが変わっていくと思います。
- 他の団体、組織、各種イベントなど機会があるごとにそれぞれ大人、子どもなど対象別に防災について周知徹底してほしい。
- 予定していた大きなイベントが中止せざるを得なかった点が非常に残念に思う。
- 減災・防災対策は重要であり、市民の力による啓発は是非続けていってほしいと思う。
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