ecoな道具

魔法瓶牛乳受け徳利手ぬぐい団扇・扇子ぜんまい仕掛け風呂敷

 

魔法瓶

 暖かいものを暖かく、冷たいものを冷たく保つのが魔法瓶である。魔法瓶は、内部と外部を真空の空間で熱の伝わりをシャットアウトするという構造である。水筒やポット、ご飯などを入れるお櫃、駄菓子屋さんなどでアイスクリームを販売する保冷箱など大小さまざまである。最近では、電気ポットで湯を沸かしても、保温機能は使わないことが節約になるといわれる。魔法瓶と同じように電気を使わなくても保温機能を持った電気ポットも販売されている。

牛乳受け

 朝配達される牛乳を受け取るための箱がこの牛乳受けである。これ自体は単なる箱であるが、飲み終わった牛乳は再びこの箱に入れておくと、新しい牛乳が配達される際、空き瓶は引き取られていく。そして、集積された空き瓶は洗浄され、再び牛乳が詰められて各家庭へ配達されるという仕組みである。リターナブルなビンがこの箱を介してやり取りされるわけである。


 
 

徳利

 酒を求める際に、酒屋へ持っていった徳利。一升徳利がよく用いられた。リターナブルなビンは業者が管理するが、古くから続いていた徳利は、消費者が管理する同じ意味を持つ道具である。   醤油や酢なども同様に家からビンを持っていき詰めてもらうという方法が主流でもあった。  

手ぬぐい

 日本手ぬぐいと呼ばれる薄い木綿の布である。この薄さが実に重宝である。吸湿性に富んでいる上に、薄いがゆえにあっという間に乾いてしまう。手拭きには最適であり、食器などの荒いものを拭くにも便利至極である。伝統的な豆絞りなどの意匠から、最近では様々なデザインが手ぬぐいにのせられている。  


 
 

団扇・扇子

 夏の暑さを和らげる道具として団扇・扇子がある。風を送ることで体感温度を下げることができる。団扇は、炭をおこしたり、すし飯の温度を下げたりと道具としても息づいている。また扇子は、日本の伝統的な芸能や神事や落語などの小道具としても活躍する。  

ぜんまい仕掛け

 ぜんまいは、弾力のある板バネを巻き込み、そのバネが戻っていく力を動力として用いるものだ。ぜんまい仕掛け、ぜんまいを巻くと言い表される。身近なところでは、目覚まし時計や柱時計の時刻を打ち鳴らす動力として、子どもたちが手にするおもちゃも動くものはぜんまいが仕掛けられていた。今では、電気、電池で駆動するものが、手で巻くだけで動いていた。  


 
 

風呂敷

キャンデー主流から乳製品のアイスへ

 エコバッグが買い物の必需品となっている昨今、風呂敷も重宝されているようだ。単なる正方形の布ではあるが、その包み込む力は、形の定まっている鞄やカゴには真似できないものがある。いかなる形をしていても、上手く包み込むことができる。また、包み方も工夫次第でデザイン性を帯びてくる。