温故知新フェスタ「ご来場・ご協力ありがとうございました」

 去る平成24年10月27日(土)に北名古屋市文化勤労会館において「地域回想法10周年記念事業―温故知新フェスタ」を行いました。
 当日は、晴天に恵まれ、早朝より会館前に長い列をなし、今か今かと入場をお待ちいただきました皆様、ありがとうございました。
 午前には、大ホールにて町永俊雄氏(元NHKアナウンサー)と 遠藤英俊先生(国立長寿医療研究センター内科総合診療部長)による「特別講演―記憶の扉を開けるー五感に働きかけて」を行いました。両氏による軽快なトークは、脳の記憶のしくみ、認知症の解説から回想法の効果までを笑いを交えてお話いただき、参加者に大変好評でした。
 午後には、基調講演「おいしさの魔法」日笠真理氏(食空間コーディネーター)にる講演を行い、日本の食文化が如何に優れているのかをあらためて教えていただきました。トークショーでは、進行を来島修志氏(日本福祉大学健康科学部助教)、コメンテーターを梅本充子氏(聖隷クリストファー大学看護学部准教授)、日笠真理氏で行いました。3人のおいしい思い出を語る中で、会場も一体となり懐かしさを共有しました。その後、いきいき隊による回想演劇「人生は回り燈籠―小学校は社会の第一歩」を行いました。観衆の皆様の温かい視線に支えられ、30分の演劇をまとめることができました。この演劇には、名古屋芸術大学音楽学部の学生さん、市内の小学生も参加していただき、世代間交流も実現できました。
 終日開催しました「いきいき隊コーナー」は、常に来館者で賑わい、児童や保護者、大学生、高齢者と交流が活発に行われていました。その他、ポスターセッション(回想法の全国的な取組み紹介)、ポン菓子、五感と思い出コーナー、昔の生活伝承コーナー、懐かしい味の試食、歴史民俗資料館の展示コーナーなども開催し、延べ3,457人の皆様に楽しんでいただきました。
 北名古屋市では、全国ではじめて回想法センターを設置し、地域に住む方々を対象に「地域回想法」を実施してきました。10年が経過し、全国にこの回想法という手法が取組まれ、展開されていることは、私たちの励みにもなりました。
 今後も、現状に留まることなく時代に合った形で、高齢者のもつ知識や経験が社会を元気にしていけるように取組んでいきます。今後とも、北名古屋市の活動にご支援を賜りますようお願い申し上げ、お礼のごあいさつとさせていただきます。

北名古屋市役所 高齢福祉課
                北名古屋市教育委員会 生涯学習課


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