市内で、アカウキクサが発見(観察)されました。

経過

 平成27年7月22日に北名古屋市内において浮き草が採取(観察)されました。

結果

 観察の結果、水田に発生した浮き草は、シダ植物の人工雑種である「アイオオアカウキクサ」と同定された。生育個体及び生育地の状況等を写真1~3に示します。

  写真1.アイオオアカウキクサの外観(赤色の強いもの)

  水田表面では日当りが良いため赤褐色となっている

  写真2.アイオオアカウキクサの外観(緑色の強いもの)

  隣接水路(雑草に覆われ日当りが悪い部分)では緑色が強い

写真3.生育地の状況(平成27年7月22日)

  水田のほぼ全面に浮き草(アイオオアカウキクサ)が生育

解説

 観察の結果、水田に発生した浮き草は、シダ植物の人工雑種である「アイオオアカウキクサ」と同定されました。分布として、東南アジアを中心に、愛知県内にも広く分布しています。

 本種は、主にアイガモ農法(アヒルやカモを水田で放し飼いにして雑草や虫を食べさせる農法)の餌、田面被覆による雑草抑制、窒素肥料の節約効果などを目的として導入されました。水稲に対しては有用な植物といえますが、繁殖力が旺盛であり、生育初期の水稲への付着は倒伏の原因になる場合もあります。近年では水田以外での異常繁殖による在来水草類の駆逐など、生態系に対する悪影響が懸念されています。また、水面全体に繁殖すると、池や水田が赤く染まったように見えるため、景観上好ましくないとする意見も多いです。

 市内での発生経緯としては、近隣の発生地からカモ類など水鳥の足に付着して当地に拡散した可能性が高いと類推されます。本調査の採取時にも、周辺の水田でカルガモの生息が確認されました。近隣では、2008年に名古屋市庄内緑地公園のボート池で大量発生しています。また、農業用水路を伝っての流入や、耕運機などに付着して移動した可能性も考えられます。

 本種の駆除は、かき寄せて取り除く以外によい方法がないとされています(愛知県移入種対策ハンドブック、2012年)。また、個々の水域からは2~3年で消えることが多いとされています(日本の水草、2014年)が、別の場所から再び拡散してくる可能性があります。

本種は元来水田での利用を目的として導入されたため、農業に対する影響はありませんが、過剰に繁殖した場合は生育初期の水稲が倒伏する原因となり得る可能性があります。

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